碧い鱗

青が好きです。魚の体を覆っている鱗の様に今の私を形成している想いでや出来事をチラチラと散りばめて書こうかと・・・

緊急入院の夜の夢

先週緊急入院した

その話は次に詳しく書くとして

 

入院した当日の夢の話をしたいと思う。

 

その日は40度近くの熱を出し、そんな高熱を出した事が無いので危機感とかもさらさらなく、家族が帰った後、夜20時くらいから、ウツラウツラしては覚めみたいな夜を過ごした。

 

いくつか夢をみたのだと思うが、覚えているのは一つだけ

 

そこは緑の広い庭園の様な場所だった。

奥に白い二階建てか三階建くらいの建物が見える。

その建物には窓が無い。

長方形を横に置き、その上に小さい長方形を置いただけのフォルムをしている。

何かの研究所の様な感じだろうか?

 

でも空が真っ青で、コントラストがとても綺麗だった。

周りは森の様な木々がざわめき、足元は柔らかい芝生だった。

庭園の森の境はバラの様な花の生垣になっている。

なんとも美しい庭だとおもった。

みると建物の左側に人の列が出来ていた。

みな特に変わった感じはせず、普段着の様な感じだった。人種はよくはわからないが老若男女いる様だった。

 

次に気がついたとき、私は建物の中にいた。自分で入ったはずも、列に並んだ訳でも無いが、まぁ夢だし往往にしてある事だろう。

 

建物の中はとにかく白かった。

壁も調度品らしきものも全て白だ。

部屋は真四角という訳でもなく、何かしらの形をしている様だったが、何しろ真っ白なので、光の濃淡で角があると認識出来るくらいだった。

 

それでも、私は「水が飲みたい」と水飲み場に行き、壁の一部が開いて、そこから紙コップに入っている水を飲むことが出来た。

なぜそこに水があるのを知っていたんだろうかは起きてから疑問に思った。

 

私は何故か建物の中を歩き続けていた。

途中、何人かの人に出会ったが、彼らは皆壁に向いていて顔はイマイチわからない。そして、誰もが何も話さず、何かを見ている訳でも無い感じだった。

 

建物の中を歩いているうちに、同じ場所を何度か通った。

まるで教会の礼拝堂の様に壇上があり、ベンチが並んでいる部屋だ。勿論真っ白。私はクリスチャンでは無いので、「へーここは教会なのかしら?それにしては十字架も何も無いな」と思ったくらいだった。

そこは天井から明るい光が差し込んでいて、床も壁もベンチも全て白く、壇上は光っている様に見えた。

そこを二回ほど通った時、私は急に「ここじゃ無い」と考え、「ここから出なきゃ」と思った。

そう思って又部屋から部屋を回ったが、実際は何処からが部屋で何処からが廊下なのかさっぱりわからない

途中ドアというものがない

とにかくその建物の中を彷徨った感じだった。

 

段々イライラが募り、人に聞こうにも誰もが聞ける雰囲気では無い。

そうこうしているうちに、水色の警備員の格好をした人を見つけた。

とっさにその人に追い縋り、「あの、ここから出たいんですが」と声をかけた。

その人は、多分男の人だと思うが、髪が白く、肌も普通の人より白かった。

まつげも白かった。

その人はボーっと私の顔を見ていた。

でも面と向かってこっちを向いてくれる人が居なかったので、私は「あの、出口は何処ですか?」と更に聞いた。

その人は手振りでついてくる様にしたので、私は彼について行くことにした。

 

何処をどう歩いたのかわからないけど、彼がドアを開けてくれたら、そこは地下から外に続くスロープだった。

スロープを上がり振り返ると、その人はドアの所にまだ居て、しっしっとばかり手を振った。

私は建物の右側の半地下の様な所にから出てきたようだった。

その場所は最初と同じで、左側には多くの人が並んでいる。

それでも、私は外に出れて良かったと思って、青い空を見上げた。

 

夢はそこまで

でも何故か鮮明に、勿論フルカラーで覚えている。

不思議なのは沢山の人が入っていってあるはずなのに人の気配がほとんどしなかった。

勿論怖いとかそういうのも無い

ただ、淡々とした感触。

そして私は酷い蕁麻疹で入院したはずなのに、夢の中ではとっても健康だった。

 

警備員?は、最近見たアルビノのオランウータンの様な人だと思った。

 

あれから一週間ほど経ったが、今でもその風景は鮮明に覚えている。

いつか行く事があるのだろうか?

変な夢の話でした。