碧い鱗

青が好きです。魚の体を覆っている鱗の様に今の私を形成している想いでや出来事をチラチラと散りばめて書こうかと・・・

マツリカの時:序

 

山がざわめいた気がした。

立ち止まり耳を澄ましてみたが、鳥たちは特に騒いでいない。

木々の間から空を仰ぎ見ても青空は見えるが、さしずめ天気が変わるようでもなさそうだ。

もう少し奥まで行ってみようと思っていたが、何となく気が削がれた。

アケビはまだ固く、山芋も小さかった。あまり収穫は無かったが今日はこれくらいにして帰るかと、背負子を揺すって担ぎ直し、おふきは山を降りることにした。